メモログ

文体観測

sulgtnaz
2020/07/07 03:15


読書感想文がどうこう、現代文は日本語が読めればどうこう、なんて話題をちらっと目にしてふと思ったことがある。

そもさん世の中には目の前にある文章をきちんと読めている人間は少ない。
というか、書いていないことを勝手に読み取って勝手にキレ散らかす御仁が多い。

と、いうのも人間というやつは入力された情報そのものを吟味していることは少なく、おおむねそれによって思い出したことをベースに行動することが多いのである。
これは例えば、山の中を歩いてて「ふしゅるるる~」という唸り声を聞いたときに、「何の音だろう」と考える前に「蛇? マムシ? どこだ!?」まで思考が飛躍し行動せざるを得ないことを踏まえれば、必要不可欠な能力であると言えるだろう。

そしてこの能力は年齢を重ねるごとにより強力になっていき、それらは「年の甲」「経験則」「直感」などと呼ばれるのだ。
往々にして間違っていることもあるとはいえ、常にゆっくりと判断していては生きていくことは難しいであろう。

人間の能力というやつは大体同じコインの表と裏で発現の仕方が違うということが多い。
仲間意識は他者への攻撃性や内部粛清(いじめ)を誘発するし、価値判断をする能力は差別を生む。そしてそれらが失われれば人間として生きていくことは難しい。

なのでまあ、文章が読めていないなどと他人を指さして嘲笑うのはやめた方がいい。それはいつか自分に刺さる。

閑話休題。

さて、この「素早く判断する」「ゆっくり思考する」というのは巧遅拙速などといって昔から存在する概念ではあるのだけれど、ではこういう瞬間的な判断に起きる誤謬をできるかぎり排除していくにはどうすればいいのか、という話である。

大体この手の誤謬はパターン化されているので「このパターンは直感がエラーを起こすぞ」ということを地道に記憶しておき、一度深呼吸してもう一度考え直す(できれば否定的観点で)というのが一般解だろうか。
またこの手の衝動に対する抑制機能の高い子供は基本的に学業成績が高くなる――例えばちょっとしたことに気を取られて勉強が捗らない、ということを我慢できる――ということを踏まえれば、小さい頃から「素早く判断するべきこと、ゆっくり考えるべきこと」という概念をもって、どうしたほうがいいかを考える癖をつけておくことは、たぶんその後の人生に大きく寄与するだろうとは思う。

  • 186
  • 0

この投稿に最初のコメントをしましょう!

sulgtnazさんのおすすめメモログ!

定期的に趣味が変わるおじさんです。 20年からは釣り開始。
Twitterのロゴマーク

スポンサーリンク
PR

広告募集中!!

広告スペースをMONAで販売中です。
この投稿に最初のコメントをしましょう!

モナゲして応援しよう!

Loginすることで、モナゲが可能になります。