モナカード、又はモナパーティトークン(以下モナパトークン)には、実はモナパレット上から設定できないフラグが存在しています。
それは "vendable(販売可)"というフラグで、Disprnserへの出品を許可するフラグです。原則としてはOnになっていますが、このフラグを意図的にoffにすることで、譲渡・転売が不可能な、一種の証明書として機能するようなトークンを作成することが可能になります。
まず、monapartyにはもともと、トークンの送付を許可するフラグとして"reassignable(再移転可)"というフラグが存在しています。デフォルトではこのフラグはOnになっていますが、このフラグをOffにした場合、
「トークンの発行者がかかわらない送付を禁止する」という挙動を取り、
・発行者からある人に贈る
・発行者から受け取った人が、発行者に送り返す
以外の送付が禁止されます。つまり、発行者以外の人間での交換が禁止されるのです。
この機能は、トークンを一種の証明書として扱うか、第三者へ転送されたくない場合に使用することが想定されていました。
しかし、reassignableフラグによる転売対策には抜け道があり、このフラグをoffにしていてもDispenserによる売買は有効なため、自分で少額のDispenserを設定して別のアドレスに動かしたり、普通に他者へ転売することが可能でした。
この抜け道は、vendableフラグをさらにoffにすることで塞ぐことが可能であり、この場合は発行者との間での送受信以外の移転が出来なくなります。絶対に転売されたくないモノや、何かの記録を残す場合に使うのが良いでしょう。
但し、モナカードに限らずNFTは換金可能な資産として見られることも多いため、不要なトラブルの回避のため、事前に周知をしたうえで使用することを推奨します。
以下で方法を説明します。実施する内容は下記の4ステップです。
①モナカード用メタデータの作成
②http://wallet.monaparty.meでのウォレットアドレスの作成
③トークンのフラグの設定
④トークンの発行&モナカード化
①
モナカードは、monapartyトークンの「Description」内に、json形式のメタデータを記入することで作成できます。
崩して言うと、「ある一定の書式に則った文章を打ち込むと、そのトークンがモナカードとして解釈されるようになる」ということです。
その書式の文章の作成には、モナカード公式が供給している下記のツールを活用する必要があります。
Monacard2.0作成支援 : https://card.mona.jp/tool/make_json
画面の指示に従って、カード化したい画像のアップロードと、各種テキストの入力を進めてください。
まず、カード化したい画像をドラッグ&ドロップしてからアップロードすると、"画像のIPFSハッシュ"と書かれたフォームに謎の文字列(IPFSハッシュと呼ばれる値です)が入ります。これは絶対に編集しないでください。
続けて、適当にカード名・発行者名・説明などを入力してください。
すると、セクション③に、入力した内容をまとめた文字列が生成されます。
この文字列を後で使いますので、編集しないままでコピーして保存しておいてください。
②
「モナパレット」のGUI上では、vendableフラグは設定できず、また、既に発行したトークンでは、後からこの設定を買えることも不可能です。現在、このフラグの設定が可能なのは、webウォレット"Counterwallet-mona"の、更に特定のサーバ(https://wallet.monaparty.me)にあるバージョンのみになります。このサーバ上で新規にトークンを発行し、後からそれをモナカード化する手順を踏む必要があります。
まず、https://wallet.monaparty.meへアクセスし、新規にウォレットを作成します。
下記のトップページで「Create New Wallet」をクリックしてください。
お決まりのニーモニック(12単語)が表示されるので、セキュアな方法でメモを取った後、チェックボックスにチェックを入れて「Continue」を押してください。
続けて、「クイックアクセスURLを作るか」と聞かれるので、「Create a Quick Access URL」を選択してください。
あなたの好きな、セキュアなパスワードを設定してください。今後ウォレットを開く際は、パスワードをクイックアクセスURLのリンク先で入力してことになります。
パスワードを入力すると、パスワードに応じたURLが設定されます。(本来は人に見せるものではありません。今回はサンプルとして公開していますが、中身はカラです。) 下記のURLをブックマークに保存してから「Create wallet」をクリックしてください。
"Your wallet is ready"という文言だけが表示され、ウォレットは開かれません。先ほど保存した「Quick access URL」のブックマークにアクセスし、パスワードを入力してください。すると、ウォレットを開く事が出来ます。
③
作成したアドレスへmonaとXMPを入金したら、アドレス右にある「Address actions」のドロワーを開き、「Creat a Token(Asset)」をクリックしてください。
すると、下記の設定画面が表示されます。
(0.5XMPとか表示されているのはウォレットが適切に更新されていない為であり、普通に50XMP取られますので注意してください)
ここで、下記のように設定を変更します。
50XMPを消費し、好きなトークン名をつけられるようにしたうえで、すべてのチェックを外してフラグを”false”にします。
(枚数とトークン名は適宜変更してください。)
④
③の状態から、Descriptionに①で作成した文章をコピーして貼り付けます。
ここから"Create Token"を選択し、トークンを発行すると、Monapartyチェーン上にboradcastされたDescriptionの内容を読み取って、monacard公式がモナカードとして登録を行います。
-----以下、工事中------
参考:
Monapaletteではdispensibleは現在サポートされておらず、一方でCounterwallet-monaではtrueNFTがサポートされていないため、「TrueNFTで再移転が出来ないトークン」の発行が現状不可能になっています。
尚、Monapaletteではdispensibleフラグの操作をサポートする予定の無いことが、Counterwallet-monaでは、そもそもcounterwallet-mona自身が非推奨であることが告知されています。
そうなるとdispensibleフラグを使うことが不可能になる可能性が大いにあるんですが、どうなんですかね?(適当)
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