メモログ

ビットコインの送金遅延問題について 前編(原因・背景・今後)

nazonodarekasann
2017/05/24 00:03


前編は歴史や背景等、知識的なことが主です。より実践的な、送金遅延に対する個人での防衛策は後編をご覧ください。

最近、Bitcoinの送金遅延が問題となっている。

ここでは、その送金遅延がなぜ発生するのかと対策法について考える。

 

そもそもなぜ送金の遅延が発生するのか?

 

そもそも前提として、ビットコインは、10分に1回ブロックが生成されるように調整されている。
そして、1ブロックあたり1MBまでしか取引を入れられない。

単純に考えると、10分に1MBまでしか取引をさばけないということである。
昔はこれで十分さばけたが(そもそもブロックサイズが750kBだった時代もあるし、もっと昔はさらに小さかった)
今はビットコインが20万以上になるなど、注目を浴びた分、送金の需要が大きく増え、送金がさばききれないという事態が発生してしまった。
この問題を、スケーラビリティ問題と言うこともある。
ある程度知ってる人はこの言葉のほうが聞いたことがあるかもしれない。
この問題、トランザクションが大きくあふれると分裂するとかいう騒ぎになるが、あふれかえらなくなると今度は騒ぎが沈静化するという特徴がある。

 

スケーラビリティ問題の歴史と現状


実はこの問題、1年ほど前にも言われていて、当時はBitcoin Classic VS Bitcoin Coreの構図になった。
その時は結局、分裂せずにBitcoin Core派が勝利(?)したのだが、ここに来て再びスケーラビリティ問題が騒がれるようになった。


さて、それでは、今回の構図について見ていこう。
今回の構図は、Bitcoin Core派 VS Bitcoin Unlimited派 である。(実際には、それ以外の方法で問題解決をしようとしている人もいるのだが、割愛)


 

Bitcoin Core派

 

Bitcoin Core派は元々Bitcoinの開発をしている開発者等が主体となっている。
Segwitを導入することで問題の解決を図ろうとしている。Segwitとは、Segregate Witnessの略で、日本語にすると、署名分離という意味である。
このSegwitでは、ブロックサイズは1MBとしつつ、どの部分をカウントして1MBとするかが変わるのである。
現バージョンは、1MBの中に、トランザクションの電子署名の情報を含めて1MBとするのだが、
このSegwitでは、1MBの中に、トランザクションの電子署名の情報を除いて1MBとするのである。
そして、署名を置く領域を別に作り、この1MBのトランザクションの領域+その他の領域が合計4MBになるようにするのが今回の提案。
これにより、従来に比べ1ブロックに2倍程度のトランザクションを含めることができるようになるという話である。
また、トランザクション展性問題も、Segwitにより解決する。そして、Lightning NetworkやAtomic Swapが使えるようになることで、さらに使いやすくなる。

 

Bitcoin Unlimited派


Bitcoin Unlimited派は、中国のASIC開発・マイニングプール運営を行なうBitmain等が主体となっている。
ブロックサイズを大幅に引き上げることで問題の解決を図ろうとしている。
具体的には、まず、採掘者・プールは採掘サイズ最大許容ブロックサイズ最大許容ブロックサイズを超過したブロックを承認するのに必要な承認回数3つをセットする。
自分がブロックを発見したら採掘サイズでセットした値まででブロックを生成する。
また、他人が掘ったブロックが最大許容サイズまでのブロックであれば、その続きから自分は採掘する。
ただし、他のもっと長いブロックチェーンがあり、その承認回数が超過ブロックを承認するのに必要な承認回数を越えていればそのブロックチェーンを採用し、そこから採掘を始めると、こういう仕組みである。
ブロックサイズはマイナー達に決定権があり、最初はブロックサイズがバラバラでもしばらくすると段々ブロックサイズがマイナー達の合意により収束していくというシステムである。
このシステムは、今までと大きく違ってマイナーに決定権があるというかなり革新的なシステムであり、マイニングプールが作ったソフトウェアだということを感じさせる。
しかしこちらは、ソフトウェアのバグにより、何度かネットワークが落ちたりするなど前途多難なようである。
また、BitmainがSegwit導入に否定的なのは、ASICBoostという、一種不正を突いてマイニングを早く行なっているからだという噂も立っている。実際、どういうわけかAntpoolの採掘したブロックにはほとんどトランザクションを取り込まないブロックがあり、疑わしいところがある。


 

しかし、現在、どちらの解決策もとられず、問題はさらに深刻化している。


そのため、個人では特にほとんどできることもなく、ブロック遅延によりトランザクションがなかなか承認されない取引手数料を引き上げざるを得ない最悪の場合数日たっても承認されないということが発生している。

また、問題解決は遅々として進まず、8月1日よりUASFといって、Segwit支持者はSegwit支持者の独自のブロックチェーンを作るなどという強引な方法で推し進めようとする者もおり、(Core派の一部の過激派)

ますます対立の溝は深まる気配を見せている。

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