※割と中級者向けです
2014年にWebCLというものが提唱されました。
WebCLはAppleが提唱、途中からクロノスグループが管理及び設計を行っていたOpenCL(※)をブラウザで動かして高速化をするAPIです。具体的な利用例は、WebAsseblyのような高速に動くWebアプリの作成や、WebGLで未だにまともに対応してないコンピュートシェーダーライクなGPGPUを行おうとしてたようです。ぐぐってみると日本でもWebCLのベータ版を使ったサンプルがいくつかありました。しかし、2014年にver1.0が出てから今の所本家から音沙汰はなく、現在もセキュリティの関係でブラウザの拡張機能としてしか実装されていません。(実験したい人は自己責任で。)
その代わり(といっていいのかわからないですが)去年にWebGLの代替APIとしてWebGPUが新たにAppleから提唱されました。OpenCLのような自由度はありませんがブラウザでGPUを細かく制御できるWebGLの後継APIとして地味に注目されてます。個人的にはWebGPUにWebCLの技術もいくつか流用してるんじゃないかなと思ってます。今の所、WebGPUは開発者版のchromeやFirefoxでしか試せませんが、WebGLより燃費がよく高速らしいです。
※OpenCLとは、簡潔に書くとGPU及びCPUGPU間のデータのやり取りをCあるいはC++でDirectXやOpenGLのコンピュートシェーダーやGLSLよりも細かく制御できるAPIです。クソミドリとは違って色々な種類のグラボに対応してるのが特徴です。ちなみにOpenCLとOpenGLが悪魔合体したものがVulkanです。
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