メモログ

飲みニケーションランダム性仮説


こんにちは。みなさんは、やっていますか。

 

 

 僕はというと、4月から職場が変わったのですが、ドライで人間関係が希薄だった今までとは打って変わって和気あいあいとしている新職場の雰囲気に面食らっているところです。僕を採用する以上共学的なワイワイ感ではないのですが、まったりふんわり柔らかな感じもこれはこれで曲者で、孤立主義者をも優しさで包み込み逃さんとする独特な正義感があるように思えます。善意の盾とでも言いますか、これに背を向けると本当の悪人になってしまうような、笑顔のロック戦法。余程の人でなしでないとこの人間関係を斬り捨てることは難しいように思えます。

 

 つまりどういうことかと言うと、「職場の飲み会が面倒くさい!」ということです。

 皆さんもあると思います。コンプライアンスが行き届いていない昭和な会社ではより反人権的な強制があったり、そこに輪をかけて理不尽なことに休日に企画されたりしていることもあるでしょう。程度によりけり様態がとりどりであるがゆえに、かなりホワイトな部類しか知らない僕の意見は素っ頓狂なものかもしれませんが、職場の飲み会について少し考えてみようと思います。

 

 まず断っておきますが、同調圧力とは悪であります。これだけは譲れません。僕は絶対にこの立場を曲げません。集団の和のために個人の人格が蔑ろにされるなど、あってはならないことです。

 しかし、一応今僕は所謂やっていきの修行をしております。白黒思考の強い発達障害者として、世の中の正常な人間はどの程度まで曖昧に譲歩しているのか、あるいは一般的にどの程度まで譲歩するとこちらの主張も認められるのか、そういったスペクトラムを検証して、体感覚で把握することもクリアしておきたい目標なのです。よって今回は一応参加する方向で話を進めていきます。

 

 反飲みにケーショニストの我々が強く主張しているように、職場は仕事をする場所であって仲良くする場所ではなく、そこで僕と仲良くしようとするのはただの身勝手です。それを断っても僕は何ら悪くはありません。

 そう思っていましたし、それはそれで確かなことではあるのですけど、欧米のどこだかの大学研究の結果として、ある程度の雑談がある方がチームの生産性が上がるというものが出てしまったらしいんですよ。そうなると、職場の人間関係を完全に斬り捨てるのもそれはそれで労働者として良くないんじゃないかと思う気持ちもある。

 勿論、給料が変わらないなら生産性なんて上げても意味がないし、矯正されるのは不正義であるという意見は、まあもっともではあるのですよ。ただ、ある程度の関係があればそれだけミスした際のセーフティーネットが厚くなるというものもあり、意味不明なミスを定期的に脈絡なく出力してしまう発達障害者こそ、気を配っておくと十分な利点があるとも思えるのです。

 特別仲良くしなくちゃならない必要性まではないけれど、ある程度の良好な関係を持っておくことに合理性が認められる。難しいですね。そこらへんを、あくまで仮説ではありますが考えてみました。各自がブラック/ホワイトのスペクトラムでどの辺りにいるかを考えつつ、使えそうならばそこにチューニングをして参考にしていただければと思います。

 

 

 とはいえ、僕がそんな大それた理論を今打ち立てられるはずがありません。

 

3回に1回は行く」

 

 これです。これだけです。簡単ですね。

 元々、明らかに人種的アウェー(チャラ男ばっかりとか)でない限り初回だけは行く派だったのですが、それだけでは足りないと周囲から言われることが多かったので少し増やしてみました。試したわけではありませんが一応根拠があります。正確に言うと3という数字に根拠はないのですが、コツはランダムであることで、参加をガチャにすればいいのです。サイコロの数字を2つ選び、その目が出たら参加するようにする。正しくは「3分の1の確率で参加する」ですね。これでいいと思います。

 

 職場の飲み会を断って何が悪いのか。「私にとってあなた達は無価値だ」と暗に示していることになり、どうしてもいくらか険悪になってしまうからです。険悪にはならないほうがいいし、それは生産性にも悪影響です。なにより必要な助力が得られにくくなり、スーパーマン以外は自分を崖際に追い込むことになるリスクが高い行動といえます。だから、上司や同僚から「来ない人」や「付き合う気がない人」という認識を持たれないことが重要になります。

 要は、「極力誘いを断りつつ、誘っても無駄な奴だという認識はされない」ギリギリのところを目指していこうという話です。そのキーが確率にあります。
 『巨人の星』の星一徹はちゃぶ台返しを作中で1回か2回くらいしかしていないらしいですけど、年がら年中怒ってちゃぶ台をひっくり返しているイメージがありますよね。このようにイメージと実態が乖離していることはままあります。その位置に付き、「飲み会に来ないイメージはないけれど実際のところはあまり来ていない人」を目指すのです。

 

 ギャンブル依存症を説明するときに使われる、ランダムな報酬に関するサルの実験の話があります。サルに課題を与えて報酬(エサ)を与え続けた場合、報酬を与えなくなると暫くしてサルは課題を解かなくなるが、最初から報酬をランダムにして、サルに課題を達成しても報酬が貰えないパターンを経験させていた場合は、途中で報酬を全く与えないように変えてもずっと無益な課題をこなし続けたというものです。「ランダム 報酬 サル 出典」と検索しても研究者名がヒットしなくて不安ではありますが、人間を含む動物はランダムな報酬を与えられると弱いというお話です。

 これを飲み会に応用してみましょう。毎回行くのはイヤです。それは個人の自由のために譲れません。他者都合による自由へのいわれなき侵害を拒絶することは人間の尊厳を守るために非常に重要なことです。しかし世の中は灰色で、理想そのもの100%ということは中々ありえません。少し譲る必要があり、常人はそれを苦もなくやっているようなのです。普通の人はどうやら日常的に人生で妥協しているらしいです。なので僕もそれをやっていこうと思います。ランダムで譲歩するのです。

 

 そうするとどうなるか。いくらか不参加を返しても、「飲み会に来ない人」とは認識されなくなるはずです。「誘っても飲み会に来ない」とはすなわち、サルの実験において「課題をこなさなくなる」状態です。やっても無駄だと思えばやらないし、誘っても無駄だと思えば誘わないはずです。もしくは、全く期待せず形式上声を掛けるだけで予約人数には最初から入れていない状態になります。これを学習性無力感とか言ったと思います。参加にランダム性をもたせ、たまには参加しておくことで、上司や同僚の「誘っても無駄」の無気力学習を回避すればいいのです。お誘いにランダムで参加を返しましょう。

 勿論職場のノリによってどの程度まで行っておけばいいのかは違いがあるでしょう。しかしながら、大抵の職場において「来い/行きたくないの綱引き」で「行きたくない」側へ綱の中心をを曖昧に引き寄せていれば勝ちです。こちらが明らかに勝っていては「誘っても来ない人」になってしまいます。いくらかは譲り、行っておくのがよいです。そうすることによって、完全に行かないことによって生じるデメリットを回避し、ちゃんと行くことによって得られるメリットをある程度享受し、行かない自由も過半数は確保することができるはずです。

 

 そのためには、序盤が重要になると思います。初回に行くのは勿論として、明らかに合わず行ったところで大きくマイナス評価になる蓋然性が高い場合を除いて、二回目も行きましょう。二回目に行かないと、「一回行ってみたけど合わないので切った人」と思われかねません。誰か一人でも、そういう感想を持ちその場で投げかけたら、もうそういう認識が共有されてしまいます。「基本は来る人だけれど、今回はたまたま用事があったんだろう」という認識を発生させなければならないのです。最初の二回は行って、三回目を休む。そして四回目からはランダムです。サイコロでも振りましょう。

 どの程度強く暴力的な同調圧力が職場に働いているのかはまちまちですので、場所によっては2分の1とか3分の2とかの参加でないとバッシングを受ける場合もあるでしょう。しかしランダム性を導入しておけば、少なくとも「予定がなかろうが行かなくていい回」は作れるはずです。

 勿論、本当に用事があっていけない日も相手にとっては同じ扱いですから、本当に行けなかった回の次は参加するようにするとかの微調整も必要でしょう。不幸にも連続で参加が出てしまったら休みを入れてもいいし、逆に3回不参加を引いて不安になってきたら1回サイコロを振らずに参加してもいい。職場の人は僕らがランダム性を導入しているからなんてわからないので、この辺は各々のさじ加減で全く問題はないでしょう。ランダムで参加している以上、職場の人達は余程飲み会と同調圧力と他人の悪口が好きでもない限り、こちらが本当に用事があって休んでいるのだと思わざるを得ないはずです。

 

 

 年度初めの忙しい時期が終わりに近づき、僕はそろそろ2回目があるのですが、まあそこまでは行っておいて様子を見ようと思います。

 では ぐっと らっく!

  • 公開日時:2018/05/11 21:22
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少年漫画と昔ながらのゲームときのこが好きです。社会は嫌いですが一応やってい...
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