メモログ

機械人間 (&-18)〔212〕機械に近いと思う人間の回顧

2980MF
2018/03/22 09:06


 自分が、学生寮での、寮内オリエンテーリングなるモノの為、三週間の時をおいて、実家に戻ると、女性Lから自分宛の手紙が届いていた。
 実家に、女性からの郵便物が届いてのは、これが最初で最後であったから、兄に散々冷やかせる事になった。
 初めは、其の手紙を兄に見せるつもりはなかったけれど、自分が、その内容を確認しても、他者に見られても、問題のないものだったので、一刻も早く、冷やかし行為を止めて頂けるように、兄に其の手紙を見せた。
 兄が、其の手紙を見ると、告白しているのか、いないのか訳の分からないモノだと、言い放ち、それ以降、この手紙に触れる事はなくなった。
 自分が、確実に、女性Lからの自分宛のモノを頂いたのは、これが二つ目であった。
 其の一つ目とは、中学校最期のバレンタインデーに、自分が、血縁者以外から、唯一受け取ったチョコレートである。
 其れは、友人を介して、自分に渡された上、義理との前置きがあった。そして、その友人宛のモノより、小さいモノであった。だから、自分は、其のお返しとなるホワイトデーに、その友人と同じモノであるハンカチを、友人に託して、彼女に渡して貰った。
 自分は、女性Lとの間に、中学校時代を通して、事務的な会話を含めても、十度に満たない回数しか、言葉を交わしていなかった。
 其れに、親密度でいえば、女性Lは自分にとって、けっして親しいと思えなかったし、自分が、彼女に感謝されるような事も無かったはずだったから、本当に意味が分からなかった。
 今、考えると、自分にどうしても、チョコレートを受け取って欲しかったから、女性Lは、策を弄した結果、自分が理解し難い行動となってしまったのだろう。
 後日、分かった事だけど、このチョコレートは、異性から自分宛の三つ目のモノであった。だが、今の所、自分が唯一、異性から受け取って、口に出来たモノともなっている。
 この出来事があった為、自分は、女性Lに交際を断られる事を前提にした上で、彼女に告白できたような気もする。
 だけど、実家に届いていた手紙の内容は、本当に理解し難いモノであった。
 自分は、確かに、女性Lに告白した上で、交際を申し込んで、断られていた。なのに、手紙には、自分と交流を持ちたいとされていた。其の前置きとして、二人の間に行き違いがあったような内容を、迂遠な表現を用いて、記してあった。
 だから、其の手紙の真意を、自分は測りかねてしまったし、これ以降の、女性Lの行動によって、自分は、彼女との距離をつめる事を出来なくなってしまった。

本文は以上。
 続く。
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