メモログ

機械人間 (&-12)〔206〕機械に近いと思う人間の回顧録

2980MF
2018/03/19 09:14


 中学三学年時の夏休みは、余り意味の分からない事をした記憶がある。
 それは、自主的な軽音活動だった。
 この年の中学校の文化祭では、生徒達から強い要望があった為、例年とは異なり、生徒独自の軽音活動やカラオケの発表会が催される事となっていた。
 その事に触発された二人の生徒が、文化祭での発表会に、参加しない軽音活動の参加に、自分に勧誘していた。
 その内の一人が、自分が理科研究部の活動に勧誘した上で、参加してくれた生徒だったので、自分は、其の誘いを無碍に出来ず、参加する事になった。
 その為、自分がベースを担当する事になり、ギター:一人、ベース:一人、キーボード:一人で、計三人の歪に思える軽音活動が始まった。
 其の活動の場所は、面子の一人の父親が有していた工場のプレハブ小屋であった。其所には、其の父親達が、趣味で行っていた軽音活動の楽器が多数置きっぱなしになっていた。
 そして、自分は、その内の一つであったベースを借り受けて、其の活動に参加する事にも、なっていた。
 実際、其の活動をしたのは、五回にも満たなかった気がする。
 自分以外は、手持ちの楽器で参加していたから、ある程度の練習をしていた。
 自分を誘った生徒は、キーボードを担当していた。彼は、将来、自主的な作曲活動を目指していたので、この活動に積極的だった。
 其れに演奏する曲も、彼が強く押したモノに決まったほどに。
 もう一人の生徒は、ギターを担当していた。彼の父親が、ギターを弾いていたので、彼は、家族間の交流の一つとしても、この活動をしていたのだろう。
 結局、この活動は、どうにか、全員で、一曲あわせられる程度までしか、活動できなかった。
 自分は、全体練習の時しか、練習しなかったし、本当に、文化祭で発表しない事が、確定したからだろう。
 最終的に、自分にとって、この活動は、気分転換のようなモノとなってしまった。
 全体練習をしたとしても、雑談や他の事をしていた時間の方が、長かったようにも、思えていたから。
 また、この活動中も、自分は、自分が入手できなかった写真を撮られた。遊びとして、水洗ですぐに落とせる髪染めを用いて、三人で、髪を染めた後に撮った写真だ。
 其の写真は、後で見せてくれる約束であったはずだったが、自分が其れを目する事は、一度も出来なかった。ただ、自分の其の写真について、女子生徒達が話題にしていた話し声を、自分の耳にしただけであった。
 多分、其の写真は、自分が目に出来なかった、自分の写真の最期の一枚となっているはずだ。

本文は以上。
 続く。
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十数年引き籠もったあとで現在社会復帰活動中の無職のおじさんです
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