メモログ

機械人間(&-8)〔202〕機械に近いと思う人間の回顧録

2980MF
2018/03/17 09:03


 結局、少女Eからの相談事は、何も結実する事なく、終わりを迎えた。
 これに関わった人達には、何らかの影響を及ぼしたが、自分の抱いていた問題が、解決される訳もなく、逆に、自分の身勝手さをより浮き彫りにしてしまったから、自分にとっては、自分の苦痛を増やしただけであった。
 自分は、生徒Wに対して、一週間程、学校のあった日は、彼と其の二人についての話をしていた。彼に想い人がいなければ、どちらかと付き合うようにと。この時の自分は、多分、女性Lの方を強く勧めていたと思う。少女Zの事情もあったけれど、一番は、自分の利益の為に。
 生徒Wは、自分に対して、彼の想い人はいないとしていたが、其の二人の一方を選ぶ事もしなかった。彼は、其の二人と面識はあったけれど、其の二人を異性としてみる事は、出来ないと言っていたから。
 この出来事は、生徒Wと自分の距離を開かせるだけに終わった。
 少女Zは、彼女の思いの成就に、余り積極的ではなかったと、自分は思っている。自分は、彼女と直接、この出来事について、何度か、話をしたけれど、彼女から、強い思いを感じられなかった。其れが、彼女の事情のせいなのか、それとも、違う目的があったのかは、自分には分からない。
 自分は、女性Lと中学校を卒業するまで、学年委員会に関わる事項以外の会話をしなかったので、彼女については、少女Eを介した情報しか知らない。
 女性Lは、生徒Wとの交際を望んでいると、自分には伝えられていた。けれど、彼女は、学年委員会の会合時、小学校の時のように、生徒Wと友人のように接していた。
 女性Lからの手紙を自分が受け取ってから、数ヶ月間、彼女は、自分に対して、直接的に接触する事なく、彼女は自分のある程度、近くの距離に身をおいていた。けれど、彼女は、生徒Wに対して、自分が彼女にして欲しいと思っている行動を、取り続けていた。
 自分は、同じ様な想いを抱いていたとしても、其の相手との距離感によって、対応が異なって当たり前だと思っている。だけど、女性Lの其れを、目の当たりにした自分は、其の行動の差異に大きな影響を受け、彼女が本当に、想いを寄せている相手は、誰なのかが、より分からなくなった。
 でも、自分が、この出来事の考察をし続けた事で、自分が納得出来そうな予想を、自分は得られている。
 其の予想とは、自分と女性Lとの関係性を進展される為、少女Eが画策し、猿芝居をしたのが、この出来事という考えである。
 自分は、女性Lに対してしか、一般的に、恋や愛に恋愛とされている感情を抱いていない。そして、その事は、自分の周囲の生徒達は知っていたけれど、自分が彼女に対する行為は、一般的なモノではなかった為、其の事実を信じられなくもなっただろう。
 だから、其れの確証を得たかったのかもしれない。
 また、女性Lが、自分以外の人と交際するかもしれないとの状況に、自分を直面させる事で、自分が彼女に対して、積極的になるように、促しただけかもしれない。
 其れに、この出来事の状況下での、自分の対応を知る事で、自分をより知りたかっただけかもしれない。
 この時分の自分は、自分の近しい生徒達に、多分、自分は一生独身だと、宣言していた。詳しい事情は説明せずに。自分が、そう宣言していた理由を知る生徒も存在してはいたけれど、其の理由を知る生徒の数は、とても少なかった。

本文は以上。
 続く。
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